会社に一人暮らしの部長がいました。
彼はある日、心臓の手術をすることになったのですが、身よりもなく手術の前にいささか不安になったのか、自分のパソコンで遺言状を作成したそうなのです。
手術の前に「私になにかあったら例のものを机に入っているから、よろしく」といって会社を休んで手術に挑まれました。
この部長はちょっとドラマキングだったので、すっかり自分がドラマの主人公になりきってなにもルールに従わずに勝手に作ってしまいましたが、遺言状にはルールがあるのです。
第一にワープロで作成したものは駄目だそうです。
そして、あとでわかったことなのですが、彼のものには押印がなかったそうですが押印も必要とされています。
このように、中々相続に関するルールというのは、私たち一般人はついテレビドラマでみたことをそのまま鵜呑みにしてしまいよく知らないことが多いのです。
折角、残された人のために良いことをしてあげようと書類を作っても、書き方の違いや、ルールを間違えてしまうと、無効になってしまいますので作るならしっかりルールに沿って作りましょう。